判官びいき もともと悲運の武将に同情する意味だった

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判官びいきと言う言葉をたまに目にしますが、イマイチ正確な意味までわからないと言う場合が多いのではないでしょうか?
そんな「判官びいき」に関して解説したいと存じます。

そもそも、判官びいきを全部漢字で記載しますと「判官贔屓」と書きます。
読み方(ひらがな)は「ほうがん-びいき」です。

まず「判官」の意味ですが、古くからある「官職」のひとつになります。
照手姫伝説に登場する小栗判官(おぐり-はんがん)なども知られますが、判官と言うのは今でいう「裁判官」と言う役職になります。

しかし、なぜ、判官びいきと言う言葉があるのでしょう?




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その判官びいきの意味は下記の通りになります。

弱者・敗者や薄幸の者に同情して味方し、声援する感情の事。

でも、裁判官に同情すると言う事ではなく、源義経が「九郎判官」と呼ばれていたことに由来します。
すなわち、大活躍するも不幸な結末となった源義経の伝説に同情することが「判官びいき」と呼ばれ、しいては弱者や敗者に同情して応援する行為が判官びいきと呼ばれるようになりました。

なお判官は通常の場合「はんがん」と読みます。
しかし、源義経の伝説や歌舞伎などでは、これまで伝統的に「ほうがん」と言うため、判官びいきは「ほうがんびいき」と言います。

と言う事で、弱そうに見える人を、ついつい応援してしまうようなケースのことを「判官びいき」と現在でも用いています。

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